動画ファイルには多くの種類があり、同じ映像でも拡張子によって容量・画質・編集しやすさ・再生環境が大きく変わります。ここでは、主要な動画形式10種類の特徴をまとめ、どんな場面で使うべきかをわかりやすく解説します。
●主要10種類の動画形式
①MP4|もっとも汎用性が高い万能形式
MP4は、スマホ・PC・テレビなど、ほぼすべての機器で再生できる最も一般的な動画形式です。圧縮率が高く、画質を保ちながらファイル容量を小さくできるため、SNS投稿や保存用途に適しています。
②MOV|iPhone・Macで高画質撮影するなら
MOVはAppleが開発した形式で、iPhoneやMacとの相性が抜群です。MP4よりも情報量を多く保持できるため、より高画質での記録に向いています。ただし容量は大きくなる傾向があるため、長時間の撮影やSNS投稿にはMP4への変換が必要になる場合があります。
③AVI|Windowsで古くから使用される形式
AVIはWindowsの標準形式として長く使われてきたファイルです。圧縮がほとんどかからないため画質が良い一方、容量が非常に大きくなりやすいのが特徴です。編集ソフトによっては対応していないこともあり、現在ではMP4に置き換えられつつあります。
④WMV|高圧縮で小容量にできるが互換性は弱め
WMVはマイクロソフトが開発した形式で、圧縮率が高く容量をかなり小さくできます。ただしMacでは再生できない場合があり、汎用性はMP4より劣ります。メールで送るために容量をできるだけ減らしたい場合や、Windowsユーザー同士でデータをやり取りする場面で適しています。
⑤AVCHD(.mts/.m2ts)|ビデオカメラで広く採用される高画質形式
AVCHDは、家庭用ビデオカメラで多く使われる動画形式です。フルHDや4Kなど高画質撮影に向いており、テレビ再生やブルーレイ制作にも適した規格です。高品質ですがデータ構造が複雑なため、編集ソフトによっては読み込みに時間がかかったり、対応していなかったりすることがあります。
⑥MKV|高画質を保ったまま複数音声などを扱える
MKVは「コンテナ形式」で、映像・音声・字幕・チャプターなどをひとつにまとめられる多機能な形式です。高画質なまま保存でき、映画などのアーカイブにも向いています。ただし再生環境によっては対応していない場合もあるため、一般的なユーザーにはやや扱いづらい点もあります。
⑦FLV|かつてのWeb動画向け形式(現在は非推奨)
FLVはかつてYouTubeやニコニコ動画でも広く使われていた形式です。軽くて読み込みが速い点が特徴でしたが、現在はHTML5動画への移行が進み、MP4が主流となっています。
⑧WebM|Web向けに最適化された軽量形式
WebMはGoogleが開発した形式で、Webサイトやアプリで軽快に再生できるよう設計されています。軽量で負荷が少ないため、ホームページや広告バナーなどに組み込む動画でよく利用されます。画質よりも「軽さ」を重視したい場合に有効です。
⑨ HEVC(H.265)|4K・8K時代の高圧縮コーデック
H.265は、MP4で使われるH.264よりもさらに高い圧縮効率を持つ最新形式です。同じ画質なら容量を約半分に抑えられるため、4K・8K撮影に向いています。iPhoneの「高効率」設定ではHEVCで保存されます。
⑩ProRes|プロ向けの高画質編集用形式
ProResはAppleがプロフェッショナル向けに開発した高画質形式です。圧縮率が低く、編集時に劣化が少ないため映画・CM制作などでも使用されます。